主務ブログ2024 2024/5
アメリカ遠征
投稿日時:2024/05/25(土) 21:58
私たちは5月1日~7日までアメリカのオレゴン州アシュランドに遠征し、南オレゴン大学(Southern Oregon University、SOU)との交流と試合を行いました。現地での様子や試合に関しては今年度のイヤーブックに掲載されますので、この主務ブログでは私自身の遠征の中で印象に残っていること、学んだことについて書かせていただきます。
私の中で特に印象に残っているのは、SOUのスタッフをされているエマさんと出会ったことでした。それは、エマさんの立ち振る舞いや仕事への取り組み方がとても魅力的だったからです。また、この出来事を通して、私たちは沢山の方に支えられて今回の遠征を行わせていただいているのだと改めて感じました。
試合前日の5月3日に選手たちがトレーニング施設を使用できるようお願いした際、調整してくださったのがエマさんでした。エマさんは昨年まで南オレゴン大学の学生で、卒業後は大学の体育局のスタッフをされています。その日は急遽そのようなお願いをしてしまったのですが、エマさんのおかげで使用させていただくことができました。調整してくださっている時、本当であればしなくてもよかった仕事だったのにも関わらず、嫌な顔一つせず、むしろ冗談を言いながら私たちを笑顔にしてくださいました。
また、次の日の試合後、私たちがお借りした更衣室の清掃に来てくださったのもエマさんでした。ゴミを捨てる場所や借りたものを直す場所をお聞きしていたのですが、「大丈夫よ!全部私に任せてあなたたちは休みなさい!」と言ってテキパキと、でもとても楽しそうに動かれていました。私たちマネージャーもできるだけお手伝いしようとエマさんと一緒にさせていただいたのですが、試合が終わるのが遅く22時頃だったのにも関わらず、エマさんはとてもパワフルで、何をされていてもなぜか楽しそうに見えました。
その姿を見て、年齢が1つしか違わないのになぜこんなにも違うのだろうと思うとともに、物事に取り組む姿勢や自分の考え方次第で、得られるものや周りからの見え方は変わるということを学びました。しんどいことや面白くないことをする時にその通りの感情を表現することはとても簡単ですが、ただしんどく面白くないだけで何も変わらず成長もできません。しかしそのような時に、「こうやってすればもう少し楽しくできるかもしれない」「この経験が自分が成長するチャンスになるかもしれない」など、プラスになることを考えて取り組むことができれば、一見何も得られなさそうなことでもそうではなくなるかもしれません。実際にエマさんがそのように考え行動されていたのかどうかは分かりませんが、エマさんの立ち振る舞いや仕事に取り組まれる姿勢は本当に魅力的で、とても印象に残りました。そして、今回の遠征では、エマさんのように私たちを陰でサポートしてくださっている方が沢山いらっしゃることを改めて感じました。
この場をお借りして、エマさんをはじめ、私たちを暖かく迎え入れ沢山のサポートをしてくださった南オレゴン大学の皆さんや、この遠征のためにご尽力いただいた方々にお礼を申し上げます。そしていつも支えていただいているOB/OG、大学関係者、保護者の方々に改めて感謝申し上げます。私たちが遠いアメリカの地で様々な経験をすることができたのは、皆様のサポートのおかげです。ここで得た経験を活かし、これでこそFIGHTERSだと思っていただけるチームにしていきます。
本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
私の中で特に印象に残っているのは、SOUのスタッフをされているエマさんと出会ったことでした。それは、エマさんの立ち振る舞いや仕事への取り組み方がとても魅力的だったからです。また、この出来事を通して、私たちは沢山の方に支えられて今回の遠征を行わせていただいているのだと改めて感じました。
試合前日の5月3日に選手たちがトレーニング施設を使用できるようお願いした際、調整してくださったのがエマさんでした。エマさんは昨年まで南オレゴン大学の学生で、卒業後は大学の体育局のスタッフをされています。その日は急遽そのようなお願いをしてしまったのですが、エマさんのおかげで使用させていただくことができました。調整してくださっている時、本当であればしなくてもよかった仕事だったのにも関わらず、嫌な顔一つせず、むしろ冗談を言いながら私たちを笑顔にしてくださいました。
また、次の日の試合後、私たちがお借りした更衣室の清掃に来てくださったのもエマさんでした。ゴミを捨てる場所や借りたものを直す場所をお聞きしていたのですが、「大丈夫よ!全部私に任せてあなたたちは休みなさい!」と言ってテキパキと、でもとても楽しそうに動かれていました。私たちマネージャーもできるだけお手伝いしようとエマさんと一緒にさせていただいたのですが、試合が終わるのが遅く22時頃だったのにも関わらず、エマさんはとてもパワフルで、何をされていてもなぜか楽しそうに見えました。
その姿を見て、年齢が1つしか違わないのになぜこんなにも違うのだろうと思うとともに、物事に取り組む姿勢や自分の考え方次第で、得られるものや周りからの見え方は変わるということを学びました。しんどいことや面白くないことをする時にその通りの感情を表現することはとても簡単ですが、ただしんどく面白くないだけで何も変わらず成長もできません。しかしそのような時に、「こうやってすればもう少し楽しくできるかもしれない」「この経験が自分が成長するチャンスになるかもしれない」など、プラスになることを考えて取り組むことができれば、一見何も得られなさそうなことでもそうではなくなるかもしれません。実際にエマさんがそのように考え行動されていたのかどうかは分かりませんが、エマさんの立ち振る舞いや仕事に取り組まれる姿勢は本当に魅力的で、とても印象に残りました。そして、今回の遠征では、エマさんのように私たちを陰でサポートしてくださっている方が沢山いらっしゃることを改めて感じました。
この場をお借りして、エマさんをはじめ、私たちを暖かく迎え入れ沢山のサポートをしてくださった南オレゴン大学の皆さんや、この遠征のためにご尽力いただいた方々にお礼を申し上げます。そしていつも支えていただいているOB/OG、大学関係者、保護者の方々に改めて感謝申し上げます。私たちが遠いアメリカの地で様々な経験をすることができたのは、皆様のサポートのおかげです。ここで得た経験を活かし、これでこそFIGHTERSだと思っていただけるチームにしていきます。
本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
ヤマモモの木
投稿日時:2024/05/02(木) 00:53
先日、幹部決定のご報告をするため、主将の永井とともにFIGHTERSの部長である池埜聡先生の研究室に伺いました。その際に池埜先生から2003年の合宿で亡くなった平郡雷太さんのお話をお聞きしました。
私が入部後初めてフィールドでの練習に参加した日、練習前にMGRの先輩に連れられて向かったのは、フィールドを見渡せる小高い場所に植えられたヤマモモの木の前でした。そこで私は、過去に合宿中に亡くなった先輩がいたこと、練習前にはここで黙祷することを教えてもらいました。それから今まで3年間、練習前には必ず黙祷を捧げ、試合や合宿にも碑を持って行くことが当たり前になっていました。
当時のことはFIGHTERSで過ごした3年間の中で何度か耳にする機会があり、2003年の夏合宿の練習中に倒れられ、急性心不全で亡くなったことや、その出来事がきっかけとなり安全対策が見直されたことは理解していました。しかし、当時を知る人から、その時の部員たちがどんな状況に置かれていたのかを聞いたことはありませんでした。事故後のチームは混乱状態になり、精神的に不安定になる部員も多かったそうです。そのような状況のチームへのサポートとして心的外傷などがご専門の池埜先生にご支援をお願いし、池埜先生にはその後も長くチームのメンタルをサポートしていただき、2016年からは部長にも就任されたとのことでした。今までは残された部員達の話を聞くことはなかったため、お話を聞きながら当時のことを思い浮かべ、辛いや悲しいという言葉では言い表すことができなかっただろうと思いました。
アメリカンフットボールは激しいコンタクトスポーツであり、最悪の場合も起こりうることはこの3年間でも講習会等で聞いてきましたが、改めて「日本一」「勝つべくして勝つチーム」を目指すと同時に「安全が第一」であることを実感しました。
そして、スタッフである私にとっては、不測の事態があった際にどのような行動を取ることができるかどうかがとても大切であると思いました。その時に落ち着いた判断や行動をすることが、自分が考えているよりもずっと難しいだろうと想像しますが、そのような時こそスタッフの行動がとても大切であることも学びました。
私たちの目標を達成するためにも、これまで沢山の方達が繋いできてくださったバトンを次の世代に渡すためにも、平郡さんの事故から学んだ教訓をこれからも引き継ぎ、安全かつ日本一に相応しい練習を行なっていく必要がある。池埜先生のお話を聞き、改めてそう思いました。
私が入部後初めてフィールドでの練習に参加した日、練習前にMGRの先輩に連れられて向かったのは、フィールドを見渡せる小高い場所に植えられたヤマモモの木の前でした。そこで私は、過去に合宿中に亡くなった先輩がいたこと、練習前にはここで黙祷することを教えてもらいました。それから今まで3年間、練習前には必ず黙祷を捧げ、試合や合宿にも碑を持って行くことが当たり前になっていました。
当時のことはFIGHTERSで過ごした3年間の中で何度か耳にする機会があり、2003年の夏合宿の練習中に倒れられ、急性心不全で亡くなったことや、その出来事がきっかけとなり安全対策が見直されたことは理解していました。しかし、当時を知る人から、その時の部員たちがどんな状況に置かれていたのかを聞いたことはありませんでした。事故後のチームは混乱状態になり、精神的に不安定になる部員も多かったそうです。そのような状況のチームへのサポートとして心的外傷などがご専門の池埜先生にご支援をお願いし、池埜先生にはその後も長くチームのメンタルをサポートしていただき、2016年からは部長にも就任されたとのことでした。今までは残された部員達の話を聞くことはなかったため、お話を聞きながら当時のことを思い浮かべ、辛いや悲しいという言葉では言い表すことができなかっただろうと思いました。
アメリカンフットボールは激しいコンタクトスポーツであり、最悪の場合も起こりうることはこの3年間でも講習会等で聞いてきましたが、改めて「日本一」「勝つべくして勝つチーム」を目指すと同時に「安全が第一」であることを実感しました。
そして、スタッフである私にとっては、不測の事態があった際にどのような行動を取ることができるかどうかがとても大切であると思いました。その時に落ち着いた判断や行動をすることが、自分が考えているよりもずっと難しいだろうと想像しますが、そのような時こそスタッフの行動がとても大切であることも学びました。
私たちの目標を達成するためにも、これまで沢山の方達が繋いできてくださったバトンを次の世代に渡すためにも、平郡さんの事故から学んだ教訓をこれからも引き継ぎ、安全かつ日本一に相応しい練習を行なっていく必要がある。池埜先生のお話を聞き、改めてそう思いました。