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原動力

投稿日時:2024/11/19(火) 08:27

 私が、私たちが持っている「勝ちたい。絶対に勝つ。」という気持ちは誰にも負けていません。それは単純に感情としてあるだけではなく、「ここまでやってきてこんなところで終わってたまるか。」という意地のようなものもあると思います。4年間、毎日毎日、日本一になるために準備してきて、苦しい時間も沢山あって、寝ていても夢の中で部活をしているし、失敗して目が覚めるし、本当に部活動一色、フットボール一色の日々を過ごしてきました。自分たちが選んだ道とはいえ、ここでしか得られない経験を得た代わりに沢山の犠牲もありました。だからこそ、それが意味のあることだったと思いたい、結果として残したいと思うのだと思います。
 先日、立命館大学との試合に敗れました。自分たちの準備が足りていなかったためです。今のチームの現状が露わになりました。
 その次の日、栗山英樹さんの「苦しい時にそれを不満に思うか、ありがたいと思って乗り越えるか。この二つの違いは実に大きい。」という言葉を知りました。私は野球のことをほとんど知らないのですが、大学に入るまでの11年間習っていた少林寺拳法の先生が、偶然この言葉を教えてくださいました。そして先生は「そのことを誰しも頭では分かっている。然し、実際にそれが出来るかと問われれば自信は無い。常に自分に言い聞かせ、想い続けていなければ、いざという時に出来ないことも分かっている。」とおっしゃいました。
 FIGHTERSに入部した時から、自分が恵まれた環境で過ごすことができているのは決して当たり前のことではなく、とてもありがたいことだと思っています。苦しいことがあった時、これは今しかできない経験で成長するチャンスなのだと自分に言い聞かせ、どうにか乗り越えようとしたことも沢山ありました。ですが、全てにおいて前向きな気持ちで乗り越えることができたかと言われると、そうではありません。頭では分かっていても、いざという時に実行できるほど想い続けることはできていませんでした。そんな時、少しずつでも前に進むことができたのは、「ここまでやってきてこんなところで終わってたまるか。」という意地が原動力になったからです。
 秋シーズンになってから、異なる場所で同じ目標に向かう人たちのことがよく頭をよぎります。過ごしてきた環境は違いますが、同じ競技で同じ目標を目指し4年間を過ごしてきた、ライバルであり、同志のような感覚もあります。でもそれと同時に「絶対に勝つ。」と強く思います。私たちは負けられません。ここで終わるわけにはいきません。心からそう思う4年間を過ごしてきたという自負があります。絶対に私たちが勝って、日本一になる。
 そのためには、まだまだ準備が足りていない、勝つべくして勝つチームにはなれていない現状をしっかりと受け止め、もう僅かしかない残された時間で、出来得ること全てに全力で取り組むしかありません。苦しい時に苦しいだけで終わらず、全てをチャンスに変え、乗り越えて、自分たちが切望する結果に繋げる。綺麗事で終わらず、それをあの場で達成できるよう、引き続き精進して参ります。
 今週末もよろしくお願いいたします。

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