主務ブログ2024 2010/9/28

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「もしドラ」

投稿日時:2010/09/28(火) 17:32

 今さらと思われるかもしれませんが、読みました。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著、ダイヤモンド社)。内容はタイトルの通り、マネジメントつまり企業(組織)の経営を高校の野球部に落とし込んだらどうなるのか、です。面白いです。スポーツに関わる方だけでなく、ビジネスマンにもおすすめの一冊とamazonでも紹介されています。
 FIGHTERSにつながる部分が多々あります。
 初めのほうで「マネージャー」の言葉の意味を調べる場面があるのですが、私が今年のイヤーブックのパート紹介で書いた内容とほぼ同じです。これには本当に驚きました。
 また、「マネージャーの資質」のところで「最近は、愛想良くすること、人を助けること、人づきあいをよくすることがマネージャーの資質として重視されている。そのようなことで十分なはずがない。事実、うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって助けもせず、人づきあいもよくないボスがいる。この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。好かれている者よりも尊敬を集める。一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。このような資質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきあいがよかろうと、またいかに有能であって聡明であろうと危険である。そのようなものは、マネージャーとしても、紳士としても失格である。(※1)」とありますが、これは4年生になったときの面談で監督が常におっしゃっていることです。
 さらに、「(マネージャーにとって)学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。(※2)」というのも監督の「上手い下手関係ないねん。必死のパッチでやれ。本気でやれ。」といった言葉とつながるのではないでしょうか。
 私達FIGHTERSのマネージャーは、「お手伝いさん」ではない、チームをマネジメントすることを目指している、と、常に「PRIDE」を持っているつもりですが、時として自分が本当にチームに貢献できているのか、不安になることがあります。しかし、この本を読んで、FIGHTERSのマネージャーはチームのマネジメントを担っているんだ、と確信を持ちました。監督・コーチやOB/OG、そして選手も高いレベルを要求してくれています。学生スポーツでマネージャーに対してこれだけ高いレベルを求められるチームは他にないのではないでしょうか。
 だからこそ、私達マネージャーがやらなければなりません。ただ単に、仕事ができて、下級生のマネージャーを仕事ができるように育てて、といったことだけでは意味がありません。
 神戸に45-0、近畿に56-3と順調なように見えますが、練習中に出た致命的なミスに対して厳しく問いかけ切れていないのが、試合にも表れています。次節の甲南大学は一気にモメンタムを持っていく勢いがあります。甘さを捨てて臨みたいと思います。

※1)18ページより引用
※2)17ページより引用

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