主務ブログ2024
<<前へ | 次へ>> |
勝ちに徹する
投稿日時:2016/07/13(水) 08:23
ブログの更新がかなり滞ってしまいました。メキシコ遠征を終えて帰国してすぐに書こうと思っていたのですが、遠征を経てあまりに多くのことを感じ、自分の中で考えの整理がつかずにこんなに日が経ってしまいました。
メキシコ国立自治大学(UNAM)PUMASとの試合は『自分たちより強くて大きな相手にどう戦うか』をテーマにして臨んだ試合でしたが、17-13という結果で勝利はできたものの、何ひとつ満足を得られない試合内容でした。
試合後にPUMASの選手と交流する機会があり、数人と話をしましたが、全員から共通して感じたことがありました。それは、彼らは「フットボーラーとしてのプライドが違う」ということでした。中南米で最も優秀とも言われている大学だけあって、医者を目指している人や、弁護士、中には政治家を目指している人もいました。そんな彼らに、忙しい中で何故フットボールをするのかを尋ねると、「人生そのもの」「やらない意味がない」「色んなことを学んでいるから」といった答えが返ってきました。
今同じことをFIGHTERSのメンバーに聞くとどういった答えが返ってくるのか。試合終了時に彼らが拍手をしながら我々の勝利を祝ってくれた姿を思い出し、勝負だけではない、フットボーラーとしての誇りを持って生きている姿は見習うべきものでした。
詳しい試合内容や、体験した話は今年度のイヤーブックにも掲載されますので、ぜひそちらをご覧ください。
さて、春のシーズンの試合は全て終了しましたが、春をふりかえると、「勝ってしまった」試合がほとんどでした。試合を重ねるごとに確かな成長をしてきたわけでもなく、いろいろな事をなんとなく見逃してきました。今春、ひとりひとりがもっとフットボールに自主的に、前向きに取り組めるようにと「のびのびやらせよう」という考えのもとスタートしましたが、その考えがチームを甘くしてしまいました。決して悪いことだけではなかったこの春シーズンではありますが、主務として責任を感じています。
一方で、これまでなんとなく言われてきたこと、理由は分かっていないけど教えられてきたこと、それぞれの大切さを、身をもって体験し、気づき、その真意を知ることができました。言ってしまえば「何をいまさら」という話なのですが、これもチームの歩む1歩としてしっかりと受け止め前に進んでいきます。
今の我々に足りないのは「勝ちに徹する」ということです。過去に勝ってきたチームや栄光を掴んだチームに共通する要因はあるかもしれませんが、これをやれば勝てる!という正解は存在しません。だからこそ、目の前で起こっている課題にひとつひとつ向き合い、解消し、勝つ確率を1%でもあげる。その積み重ねが勝ちにつながる。この春シーズンは小さなことや細かいことまでこだわらず、その大切さもちゃんと理解していませんでした。
これまでは自分たちで色んなことを試したり、考えたりしてきましたが、ここから先は勝つためだけにやります。どれだけやったら勝てるかわからないからこそ、「そんなことまで?」という事まで、全部信じてやるしかないと思っています。8月からの練習に向けて、もう一度自分たちが何をしたいのか、何をするのか明確にして、勝つためにこの7月を大切に過ごしていきます。
メキシコ国立自治大学(UNAM)PUMASとの試合は『自分たちより強くて大きな相手にどう戦うか』をテーマにして臨んだ試合でしたが、17-13という結果で勝利はできたものの、何ひとつ満足を得られない試合内容でした。
試合後にPUMASの選手と交流する機会があり、数人と話をしましたが、全員から共通して感じたことがありました。それは、彼らは「フットボーラーとしてのプライドが違う」ということでした。中南米で最も優秀とも言われている大学だけあって、医者を目指している人や、弁護士、中には政治家を目指している人もいました。そんな彼らに、忙しい中で何故フットボールをするのかを尋ねると、「人生そのもの」「やらない意味がない」「色んなことを学んでいるから」といった答えが返ってきました。
今同じことをFIGHTERSのメンバーに聞くとどういった答えが返ってくるのか。試合終了時に彼らが拍手をしながら我々の勝利を祝ってくれた姿を思い出し、勝負だけではない、フットボーラーとしての誇りを持って生きている姿は見習うべきものでした。
詳しい試合内容や、体験した話は今年度のイヤーブックにも掲載されますので、ぜひそちらをご覧ください。
さて、春のシーズンの試合は全て終了しましたが、春をふりかえると、「勝ってしまった」試合がほとんどでした。試合を重ねるごとに確かな成長をしてきたわけでもなく、いろいろな事をなんとなく見逃してきました。今春、ひとりひとりがもっとフットボールに自主的に、前向きに取り組めるようにと「のびのびやらせよう」という考えのもとスタートしましたが、その考えがチームを甘くしてしまいました。決して悪いことだけではなかったこの春シーズンではありますが、主務として責任を感じています。
一方で、これまでなんとなく言われてきたこと、理由は分かっていないけど教えられてきたこと、それぞれの大切さを、身をもって体験し、気づき、その真意を知ることができました。言ってしまえば「何をいまさら」という話なのですが、これもチームの歩む1歩としてしっかりと受け止め前に進んでいきます。
今の我々に足りないのは「勝ちに徹する」ということです。過去に勝ってきたチームや栄光を掴んだチームに共通する要因はあるかもしれませんが、これをやれば勝てる!という正解は存在しません。だからこそ、目の前で起こっている課題にひとつひとつ向き合い、解消し、勝つ確率を1%でもあげる。その積み重ねが勝ちにつながる。この春シーズンは小さなことや細かいことまでこだわらず、その大切さもちゃんと理解していませんでした。
これまでは自分たちで色んなことを試したり、考えたりしてきましたが、ここから先は勝つためだけにやります。どれだけやったら勝てるかわからないからこそ、「そんなことまで?」という事まで、全部信じてやるしかないと思っています。8月からの練習に向けて、もう一度自分たちが何をしたいのか、何をするのか明確にして、勝つためにこの7月を大切に過ごしていきます。
「勝つ」ことの難しさ
投稿日時:2016/06/04(土) 08:59
・関西大学戦 17-13 ゴール前での相手のミスがなければ負けていた試合
・明治大学戦 27-25 敵陣での相手の反則がなければ負けていた試合
2つの試合終え、どちらも負けたといっても過言ではない内容でした。中には良い反省もありましたが、共通して言えるのは、関大戦後の鳥内監督のコメントにあったように、「最後は勝てるだろう」と思っている人間がまだまだ多いことです。
「誰かが勝たせてくれる」「誰かがやってくれる」そんな考えがまだまだチームに存在している。私自身が下級生の時を思い出すと、相手がどんな強さかもわからずにただ、4年生の必死な姿に心を動かされていました。
強かったのは過去の先輩方、過去のチーム。
関大戦、明治戦と厳しい試合が続き、勝つことの難しさをひしひしと感じています。今のままでは関西リーグを勝ち抜くことすら難しい現状に、私たちはどれだけの危機感を持っているのか。この結果を謙虚に受け止め、春の集大成であるメキシコに向け、ひとつひとつ丁寧に必死で取り組むしかありません。
さて、6月1日を迎え、今年度の就職活動が解禁されました。就職活動を経て感じているのは社会からFIGHTERSが評価を受けていること。しかし一方で、全く知らない人たちも存在する。私たちが見ている、知っている社会、世界はまだまだ小さく、「フットボールで日本一を目指した」ことなど認められない世界も存在するということ。重要なのは、ヘルメットを脱いだ時にどんな男なのか。つまり、フットボールから離れたときに自分に何が残るのか、だと思います。
家の近所のお寺の掲示板に隔週に一度言葉が紹介されていて、いつも前を通るときにその言葉を楽しみにしているのですが、先週、このような言葉が掲載されていました。
「人生けるとき勤めずは、根の無き樹にもたとうべし」
FIGHTERSに入れば、勝手に強くなる、うまくなる、日本一になれる、のではない。FIGHTERSというチームで、「勝たせてもらう」ではなく、「勝つために」自ら考え取り組むことが、自分自身を成長させる太く逞しい「根」となり、ヘルメットを外してフットボールから離れたときにも、その根が自分を支えて成長させてくれる。 「日本一になるために」「勝つために」何をすればいいのか、FIGHTERSの名に恥じない選手・スタッフになるには、自分で考えて行動を起こすこと。新入生には特に肝に銘じていてほしい。
春のこれまでの結果を受け止め、より謙虚に「勝つために」取り組んでまいります。
・明治大学戦 27-25 敵陣での相手の反則がなければ負けていた試合
2つの試合終え、どちらも負けたといっても過言ではない内容でした。中には良い反省もありましたが、共通して言えるのは、関大戦後の鳥内監督のコメントにあったように、「最後は勝てるだろう」と思っている人間がまだまだ多いことです。
「誰かが勝たせてくれる」「誰かがやってくれる」そんな考えがまだまだチームに存在している。私自身が下級生の時を思い出すと、相手がどんな強さかもわからずにただ、4年生の必死な姿に心を動かされていました。
強かったのは過去の先輩方、過去のチーム。
関大戦、明治戦と厳しい試合が続き、勝つことの難しさをひしひしと感じています。今のままでは関西リーグを勝ち抜くことすら難しい現状に、私たちはどれだけの危機感を持っているのか。この結果を謙虚に受け止め、春の集大成であるメキシコに向け、ひとつひとつ丁寧に必死で取り組むしかありません。
さて、6月1日を迎え、今年度の就職活動が解禁されました。就職活動を経て感じているのは社会からFIGHTERSが評価を受けていること。しかし一方で、全く知らない人たちも存在する。私たちが見ている、知っている社会、世界はまだまだ小さく、「フットボールで日本一を目指した」ことなど認められない世界も存在するということ。重要なのは、ヘルメットを脱いだ時にどんな男なのか。つまり、フットボールから離れたときに自分に何が残るのか、だと思います。
家の近所のお寺の掲示板に隔週に一度言葉が紹介されていて、いつも前を通るときにその言葉を楽しみにしているのですが、先週、このような言葉が掲載されていました。
「人生けるとき勤めずは、根の無き樹にもたとうべし」
FIGHTERSに入れば、勝手に強くなる、うまくなる、日本一になれる、のではない。FIGHTERSというチームで、「勝たせてもらう」ではなく、「勝つために」自ら考え取り組むことが、自分自身を成長させる太く逞しい「根」となり、ヘルメットを外してフットボールから離れたときにも、その根が自分を支えて成長させてくれる。 「日本一になるために」「勝つために」何をすればいいのか、FIGHTERSの名に恥じない選手・スタッフになるには、自分で考えて行動を起こすこと。新入生には特に肝に銘じていてほしい。
春のこれまでの結果を受け止め、より謙虚に「勝つために」取り組んでまいります。
«前へ | 次へ» |