石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
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(13)それぞれの可能性
投稿日時:2019/07/03(水) 19:49
春シーズン最終戦は中京大学とのJV戦。今春は例年以上にJV戦が多く組まれており、この試合は神戸、甲南、名古屋戦に続く4戦目である。
より多くの選手に実戦の経験を積ませ、選手層の底上げを図る。同時に、けがから復帰したメンバーにも試合の感覚を取り戻させたいというチームの配慮であろう。Vの試合で交代メンバーとして出場している上級生から今春入部したばかりの1年生まで、それぞれのメンバーの置かれた状況に合わせて出場機会をつくり、その可能性を拓いていきたいという思惑が例年以上に感じ取れる。
とりわけ今回の試合は、春シーズンの総決算とあって、上級生から新入生まで多彩なメンバーが登場した。今春、入部したばかりの1年生をはじめ、けがなどで長期間、実戦から離れていたメンバー、フットボールは未経験で、昨年1年間はもっぱら体力づくりとフットボールのルールや仕組みを覚えることに専念してきたメンバーも数多く出場した。
その中で、一番に目に付いたのが2年生WR戸田。1年生の時から熱心にVのメンバーと練習に取り組み、レシーバー陣の主力だった松井君や小田君にも負けないようなセンスのよい動きを見せていた選手だ。常に穏やかな表情をしているし、体も小さい。知らない人が見たら、とてもフットボール選手とは思えないだろう。
ところが、その動きは1年生とは思えないほどすばしこく、必ずボールの飛んでくるコースに走り込む。手に触れたボールは確実にキャッチする。こんな1年生見たことがないと思って注目していたが、いつの間にかグラウンドで姿を見ることが減ってしまった。聞けば、けがで練習することさえままならない状態だったという。チームにとっても残念だが、本人が一番つらい思いをしていたに違いない。
そんな雌伏の時間を経て、ついに春期シーズン最後の試合にユニフォームを着てサイドラインに立った。よしっ、今日は戸田君を注視し続けよう。そう思って観戦していると、見せ場は次々とやってくる。簡単にDBを振り切り、少々、QBのパスが悪くても、長いパス、短いパス関係なく、こともなげにキャッチし、次々に陣地を進める。久々の実戦であり、後半から登場したQBはこの日が初出場の1年生だったにも関わらず、31ヤードのTDパスを含め、5回のキャッチで138ヤードを獲得した。苦しい時期にもくじけず、復活を期して自らを鍛えてきた成果だろう。
彼のような選手がいる一方で、この日は、大学に入ってからフットボールに取り組んでいるメンバーの活躍も目立った。順不同で目に付いた選手の名前と高校時代の経験スポーツを挙げてみたい。
まずはディフェンスから。一番目立ったのはDLの3年生、野村(野球部)。体はDLとしては小柄な方だが、瞬発力があり、この日は3本のQBサックを決めた。2年生の頃からキッキングチームで活躍している選手だが、この日はDLとしても出場。相手の動きが見やすくなったのか、後半に入ると立て続けに相手ラインを割ってQBに襲いかかった。昨年秋、LBからDLに移って素晴らしい活躍をしている板敷選手のような存在になるのではと期待がかかる。
2年生LBの都賀と細辻は、ともに野球部出身。相手を怖がらず、小気味良い動きでボールキャリアに立ち向かう。物怖じしない動きは、並のフットボール経験者より小気味よい。
2年生DB宮城はラグビー部出身。この日も思い切りの良いパスカバーを見せ、自らの反応の良さでインターセプトを奪った。たまたま隣で見ていた守備担当の堀口コーチも「あの動きはよかった。思い切りが良いから決まった」と褒めていたから、本物だろう。
1年生でもフットボールは未経験のDL亀井弟が出場した。高校時代はバスケットボールの国体選手。彼も今春からアメフットに転向したばかりとは思えないほどスムーズな動きに驚いた。何よりも未経験者とは思えないほど下半身が鍛えられているのが素晴らしい。今後の成長に期待が持てる。
オフェンスでは、以前にも紹介したが、TE3人組が注目される。報徳学園バスケットボール部出身の3年生、亀井兄はVのメンバーとして活躍しているし、1年後輩の2年生、TE辰巳も成長著しい。同じTEには、高校時代はラグビー部だった3年生尾関もおり、長身を生かしたブロックが身に着いてきた。
さらに言えば、この日、キッカーとして先発、2本のFGと5本PATを確実に決めた永田もサッカー部の出身。すでにVの試合に出場しているメンバーにもラグビー部や野球部出身者が何人もいる。大学に入って初めてフットボールに取り組んだメンバーであっても、高校時代、他競技で活躍したメンバーには大いなる可能性が広がっているということだろう。
それは昨年、俊足のWRとして存分に活躍した小田君の例でも証明されている。1年生の時から、足の速さと俊敏性は突出していたが、入部当初はアメフットの仕組みが理解できおらず、パスルートの取り方さえ手探りだった。それが4年生になると、学生界を代表するWRとして活躍。昨季の大学日本一にも大いに貢献した。
そういう可能性を持った未経験者が今後、どんな風に成長していくか。けがから復帰したメンバーが夏に鍛えて、さらなる活躍をしてくれるか。今後もじっくり見ていきたい。
より多くの選手に実戦の経験を積ませ、選手層の底上げを図る。同時に、けがから復帰したメンバーにも試合の感覚を取り戻させたいというチームの配慮であろう。Vの試合で交代メンバーとして出場している上級生から今春入部したばかりの1年生まで、それぞれのメンバーの置かれた状況に合わせて出場機会をつくり、その可能性を拓いていきたいという思惑が例年以上に感じ取れる。
とりわけ今回の試合は、春シーズンの総決算とあって、上級生から新入生まで多彩なメンバーが登場した。今春、入部したばかりの1年生をはじめ、けがなどで長期間、実戦から離れていたメンバー、フットボールは未経験で、昨年1年間はもっぱら体力づくりとフットボールのルールや仕組みを覚えることに専念してきたメンバーも数多く出場した。
その中で、一番に目に付いたのが2年生WR戸田。1年生の時から熱心にVのメンバーと練習に取り組み、レシーバー陣の主力だった松井君や小田君にも負けないようなセンスのよい動きを見せていた選手だ。常に穏やかな表情をしているし、体も小さい。知らない人が見たら、とてもフットボール選手とは思えないだろう。
ところが、その動きは1年生とは思えないほどすばしこく、必ずボールの飛んでくるコースに走り込む。手に触れたボールは確実にキャッチする。こんな1年生見たことがないと思って注目していたが、いつの間にかグラウンドで姿を見ることが減ってしまった。聞けば、けがで練習することさえままならない状態だったという。チームにとっても残念だが、本人が一番つらい思いをしていたに違いない。
そんな雌伏の時間を経て、ついに春期シーズン最後の試合にユニフォームを着てサイドラインに立った。よしっ、今日は戸田君を注視し続けよう。そう思って観戦していると、見せ場は次々とやってくる。簡単にDBを振り切り、少々、QBのパスが悪くても、長いパス、短いパス関係なく、こともなげにキャッチし、次々に陣地を進める。久々の実戦であり、後半から登場したQBはこの日が初出場の1年生だったにも関わらず、31ヤードのTDパスを含め、5回のキャッチで138ヤードを獲得した。苦しい時期にもくじけず、復活を期して自らを鍛えてきた成果だろう。
彼のような選手がいる一方で、この日は、大学に入ってからフットボールに取り組んでいるメンバーの活躍も目立った。順不同で目に付いた選手の名前と高校時代の経験スポーツを挙げてみたい。
まずはディフェンスから。一番目立ったのはDLの3年生、野村(野球部)。体はDLとしては小柄な方だが、瞬発力があり、この日は3本のQBサックを決めた。2年生の頃からキッキングチームで活躍している選手だが、この日はDLとしても出場。相手の動きが見やすくなったのか、後半に入ると立て続けに相手ラインを割ってQBに襲いかかった。昨年秋、LBからDLに移って素晴らしい活躍をしている板敷選手のような存在になるのではと期待がかかる。
2年生LBの都賀と細辻は、ともに野球部出身。相手を怖がらず、小気味良い動きでボールキャリアに立ち向かう。物怖じしない動きは、並のフットボール経験者より小気味よい。
2年生DB宮城はラグビー部出身。この日も思い切りの良いパスカバーを見せ、自らの反応の良さでインターセプトを奪った。たまたま隣で見ていた守備担当の堀口コーチも「あの動きはよかった。思い切りが良いから決まった」と褒めていたから、本物だろう。
1年生でもフットボールは未経験のDL亀井弟が出場した。高校時代はバスケットボールの国体選手。彼も今春からアメフットに転向したばかりとは思えないほどスムーズな動きに驚いた。何よりも未経験者とは思えないほど下半身が鍛えられているのが素晴らしい。今後の成長に期待が持てる。
オフェンスでは、以前にも紹介したが、TE3人組が注目される。報徳学園バスケットボール部出身の3年生、亀井兄はVのメンバーとして活躍しているし、1年後輩の2年生、TE辰巳も成長著しい。同じTEには、高校時代はラグビー部だった3年生尾関もおり、長身を生かしたブロックが身に着いてきた。
さらに言えば、この日、キッカーとして先発、2本のFGと5本PATを確実に決めた永田もサッカー部の出身。すでにVの試合に出場しているメンバーにもラグビー部や野球部出身者が何人もいる。大学に入って初めてフットボールに取り組んだメンバーであっても、高校時代、他競技で活躍したメンバーには大いなる可能性が広がっているということだろう。
それは昨年、俊足のWRとして存分に活躍した小田君の例でも証明されている。1年生の時から、足の速さと俊敏性は突出していたが、入部当初はアメフットの仕組みが理解できおらず、パスルートの取り方さえ手探りだった。それが4年生になると、学生界を代表するWRとして活躍。昨季の大学日本一にも大いに貢献した。
そういう可能性を持った未経験者が今後、どんな風に成長していくか。けがから復帰したメンバーが夏に鍛えて、さらなる活躍をしてくれるか。今後もじっくり見ていきたい。
(12)「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」
投稿日時:2019/06/24(月) 23:09
しばらく前に『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』(文春新書)という本を読んだ。朝日歌壇の選者なども務める歌人で、京都大学名誉教授でもある永田和宏さんが、勤務先の京都産業大学に4人の知識人を招いて講演してもらい、その講演内容と、その後の対談を記録した本である。難しい内容をやさしく語り合った刺激的な本であり、大いに触発された。
永田さんが対談相手に選んだのはノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥さん、将棋の羽生善治さん、映画監督の是枝裕和さん、そして京大総長の山極壽一さん。それぞれの専門分野で頂点を極めた人である。その4人が永田さんの招きで京産大を訪れ、学生の前で講演し、永田さんと対談した記録を採録しているのだから、面白くないはずがない。興味のある学生は本屋に走れ! 本を読まない学生は、今回、僕がその中でも印象に残ったフレーズを引用して説明するので、それをきっかけに何かをつかめ!
という次第で、今回はフットボールやファイターズの活動から少し距離を置き、学生とは何者か、学生時代の4年間がいかに大切かということを書いてみたい。文武両道を目指すファイアターズの諸君に、少しでも参考になるることがあれば幸いである。
例えば山中さんは、永田さんとの対談でこんなことをいっている。「20歳前後の5年間というのは、何にも代えられない宝物みたいな時間だ」「この時間に何をやったら正解というのは全然ないと思います。でも何もしないのだけはやめてほしい。どんなことでもいいから、あのときはこんなことに夢中になっていたな、というのがあったら、それがうまく行こうが行くまいが、絶対自分自身の成長につながっていきます」。いま、諸君がファイターズの活動に夢中になっていること、それがうまく行こうが行くまいが、それが絶対に諸君の成長につながっているということに直結する言葉ではないか。
続く羽生さんの言葉にも、印象的なフレーズがある。「人間は誰でもミスをする。ですから挑戦していくときに大切なのは、ミスをしないこと以上に、ミスを重ねて傷を深くしない、挽回できない状況にしないことだと思っています」「ところが、実際にはミスの後にミスを重ねてしまうことが多い。どうしてそうなってしまうかというと、動揺して冷静さや客観性、中立的な視点を失ってしまうこと」「もう一つ、ミスにミスを重ねてしまうのは、その時点からみる、という視点が欠けてしまうことがあると思います」といっている。
つまり「将棋でいえば、先の手を考えていくときには、過去から現在、未来に向かって一つの流れに乗っていることが大切」「ところがミスをすると、それまで積み重ねてきたプランや方針が、全て崩れた状態になり、それまでの方針は一切通用しない」「そのときにしなければならないのは、今、初めてその局面に出会ったのだとしたらという視点で、どう対応すればよいかを考えること。それがその時点から見る、ということです」と解説している。
これもまた勝負師ならではの味わい深い言葉であり、フットボールの試合にも即座に応用できる考え方だろう。ミスはしない方がいい。それでも起きてしまったら、それを受け入れた上で次なる最善手を考える。そのように心掛けることで気持ちも鎮まる、新たな対応策も生まれてくるに違いない。
羽生さんの言葉でもう一つ印象に残った部分がある。「将棋では、いい形、悪い形、美しい形、醜い形という識別がより深くなってくることが、イコール強くなる、上達したといえるのだと思います」。フットボールで言えば、美しい形でパスを通せる、いい形でタックルが出来るといったことを感覚的に理解できるようになったときに、その選手のステージが一つ上がったことになるという意味でもあろう。これもまた深い言葉である。
「万引き家族」で一気に世界の「コレエダ」となった映画監督の是枝裕和さんにも、胸に刻みたい言葉がある。「演出って、何を面白いと思うかということが常に問われている。どこにカメラを向けて、何を発見して、今起きているうちの何が頭の中に最初からあったものではなく、今ここで生まれたものなのか。それを発見し続けて行く動体視力とか反射神経というものを、自分の中ではなく自分と目の前で広がっている世界とのやりとりの中で見つけていく作業が、映像作家として一番おもしろいところで、一番難しいところで、いまだにはっきりとはつかめていないところです」。これもまた、DBやLB、あるいはRBやWR、何よりもQBの感覚に通じることではないか。
こんな風に、書いていたら切りがない。興味のある人は即座に本屋に走って下さい。
対談を仕切った永田さんも、対談に応じた4人の方も、どちらかといえばフットボールとは縁の遠い場所で仕事をし、業績を上げて来られた方々だが、その人たちの言葉の中にも、フットボール選手にも即座に適用できる言葉がこんなにたくさんある。
ファイターズの諸君にも、オフの日にはこうした本を読んで、新たな挑戦を始めるエネルギーにしてもらいたい。ファイターズが掲げる文武両道は、こうしたことの積み重ねから開けていくと、僕は確信している。
永田さんが対談相手に選んだのはノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥さん、将棋の羽生善治さん、映画監督の是枝裕和さん、そして京大総長の山極壽一さん。それぞれの専門分野で頂点を極めた人である。その4人が永田さんの招きで京産大を訪れ、学生の前で講演し、永田さんと対談した記録を採録しているのだから、面白くないはずがない。興味のある学生は本屋に走れ! 本を読まない学生は、今回、僕がその中でも印象に残ったフレーズを引用して説明するので、それをきっかけに何かをつかめ!
という次第で、今回はフットボールやファイターズの活動から少し距離を置き、学生とは何者か、学生時代の4年間がいかに大切かということを書いてみたい。文武両道を目指すファイアターズの諸君に、少しでも参考になるることがあれば幸いである。
例えば山中さんは、永田さんとの対談でこんなことをいっている。「20歳前後の5年間というのは、何にも代えられない宝物みたいな時間だ」「この時間に何をやったら正解というのは全然ないと思います。でも何もしないのだけはやめてほしい。どんなことでもいいから、あのときはこんなことに夢中になっていたな、というのがあったら、それがうまく行こうが行くまいが、絶対自分自身の成長につながっていきます」。いま、諸君がファイターズの活動に夢中になっていること、それがうまく行こうが行くまいが、それが絶対に諸君の成長につながっているということに直結する言葉ではないか。
続く羽生さんの言葉にも、印象的なフレーズがある。「人間は誰でもミスをする。ですから挑戦していくときに大切なのは、ミスをしないこと以上に、ミスを重ねて傷を深くしない、挽回できない状況にしないことだと思っています」「ところが、実際にはミスの後にミスを重ねてしまうことが多い。どうしてそうなってしまうかというと、動揺して冷静さや客観性、中立的な視点を失ってしまうこと」「もう一つ、ミスにミスを重ねてしまうのは、その時点からみる、という視点が欠けてしまうことがあると思います」といっている。
つまり「将棋でいえば、先の手を考えていくときには、過去から現在、未来に向かって一つの流れに乗っていることが大切」「ところがミスをすると、それまで積み重ねてきたプランや方針が、全て崩れた状態になり、それまでの方針は一切通用しない」「そのときにしなければならないのは、今、初めてその局面に出会ったのだとしたらという視点で、どう対応すればよいかを考えること。それがその時点から見る、ということです」と解説している。
これもまた勝負師ならではの味わい深い言葉であり、フットボールの試合にも即座に応用できる考え方だろう。ミスはしない方がいい。それでも起きてしまったら、それを受け入れた上で次なる最善手を考える。そのように心掛けることで気持ちも鎮まる、新たな対応策も生まれてくるに違いない。
羽生さんの言葉でもう一つ印象に残った部分がある。「将棋では、いい形、悪い形、美しい形、醜い形という識別がより深くなってくることが、イコール強くなる、上達したといえるのだと思います」。フットボールで言えば、美しい形でパスを通せる、いい形でタックルが出来るといったことを感覚的に理解できるようになったときに、その選手のステージが一つ上がったことになるという意味でもあろう。これもまた深い言葉である。
「万引き家族」で一気に世界の「コレエダ」となった映画監督の是枝裕和さんにも、胸に刻みたい言葉がある。「演出って、何を面白いと思うかということが常に問われている。どこにカメラを向けて、何を発見して、今起きているうちの何が頭の中に最初からあったものではなく、今ここで生まれたものなのか。それを発見し続けて行く動体視力とか反射神経というものを、自分の中ではなく自分と目の前で広がっている世界とのやりとりの中で見つけていく作業が、映像作家として一番おもしろいところで、一番難しいところで、いまだにはっきりとはつかめていないところです」。これもまた、DBやLB、あるいはRBやWR、何よりもQBの感覚に通じることではないか。
こんな風に、書いていたら切りがない。興味のある人は即座に本屋に走って下さい。
対談を仕切った永田さんも、対談に応じた4人の方も、どちらかといえばフットボールとは縁の遠い場所で仕事をし、業績を上げて来られた方々だが、その人たちの言葉の中にも、フットボール選手にも即座に適用できる言葉がこんなにたくさんある。
ファイターズの諸君にも、オフの日にはこうした本を読んで、新たな挑戦を始めるエネルギーにしてもらいたい。ファイターズが掲げる文武両道は、こうしたことの積み重ねから開けていくと、僕は確信している。
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