石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
(25)本当に幸せなチーム
いまさらいうのも何だけど、ファイターズというのは、本当に幸せなチームだと思う。先週、書いた僕のコラムに寄せられた数々の書き込みを読ませてもらって、心の底からそう思った。
14日にコラムがアップされてから19日までに寄せられた感想は計15本。これはホームページの管理者が承認した書き込みだけだから、実際はもっとたくさん届いているかもしれない。激励のメッセージを送りたいと思いながら、なかなか言葉にできない人もおられるかもしれない。
「勝敗は相対的なものです。実力の発揮は絶対的なものです。絶対的能力の向上が自己実現という喜びにつながると思います」と書いてくださった「東京より」さん。「まだ、わからんて」という一言に、万感の思いを込めてくださった「「KG ファン ファン」さん。
メッセージは、ホームページに毎日のように追加されている。そのメッセージを日々読ませていただき、感銘を受けると同時に、これだけ愛情あふれる熱心なファンに支えられているチームのことに思いを馳せ、涙の出る思いである。
これも伝統の力というのだろうか。このように苦しい時期に、チームのみんなを叱咤激励し、愛情あふれる言葉で包んでくださるファンの方々。このこと一つとっても、ファイターズというチームの魅力、底力が表現されている思いがする。
このコラムを書くようになって4年目。時々、自分の立っている位置が分からなくなることがある。傍観者でないことだけははっきりしているが、ファイターズに寄り添って部員を激励する立場にあるのか、外野席から応援しているファンの一人なのか。それとも、現役の新聞記者として現実を冷静に分析するのが役割なのか。時に応じて、立ち位置を使い分けてきたが、今回のような事態になれば、その曖昧さがそのまま文章に表れてしまう。感情がむき出しになってしまったのがその証拠である。物書きの端くれとしては、恥ずかしい限りだ。
けれども、というか、だからこそ、多くの方々がこのコラムに反応してくださったのかもしれない。
ファンの心情としては「まだ、わからん。勝負は下駄を履くまでわからん」と思いつつ、新聞記者としては敗戦の現実を受け止めなければならない。その狭間で書いた文章。少々感情がむき出しになったが、それを読者の方々が気持ちを込めた「書き込み」でフォローしてくださったということだろう。
ファイターズが多くの良質なファンに支えられているのと同様、このコラムも読者の方々に支えられているということが、今度ばかりは身にしみて分かった。心から「ありがとうございます」と申し上げたい。
さあ、今週末は神戸大との戦いだ。チームは新型インフルエンザの襲来で、またまた苦しい状況にあるが、そんな事態を吹き飛ばすような試合を期待したい。続く京大、立命館との対戦に向けて、弾みのつくような戦いぶりを見せてもらいたい。
合言葉は「まだ、わからんて」である。最後の最後まで、全力を尽くしましょう。「絶対的能力の向上が、自己実現という喜びにつながる」のである。
蛇足を一つ。先日の昼間、鳥内監督を訪ねてトレーニングセンターの事務所に行くと、隣で大村コーチが熱心にこれから対戦する相手チームの試合のビデオを再生し、繰り返し繰り返しチェックされていた。どんな状況に追い込まれても、勝つための手段を最後まで追求するコーチの姿に接して、どんなにか心強く感じたことだった。
14日にコラムがアップされてから19日までに寄せられた感想は計15本。これはホームページの管理者が承認した書き込みだけだから、実際はもっとたくさん届いているかもしれない。激励のメッセージを送りたいと思いながら、なかなか言葉にできない人もおられるかもしれない。
「勝敗は相対的なものです。実力の発揮は絶対的なものです。絶対的能力の向上が自己実現という喜びにつながると思います」と書いてくださった「東京より」さん。「まだ、わからんて」という一言に、万感の思いを込めてくださった「「KG ファン ファン」さん。
メッセージは、ホームページに毎日のように追加されている。そのメッセージを日々読ませていただき、感銘を受けると同時に、これだけ愛情あふれる熱心なファンに支えられているチームのことに思いを馳せ、涙の出る思いである。
これも伝統の力というのだろうか。このように苦しい時期に、チームのみんなを叱咤激励し、愛情あふれる言葉で包んでくださるファンの方々。このこと一つとっても、ファイターズというチームの魅力、底力が表現されている思いがする。
このコラムを書くようになって4年目。時々、自分の立っている位置が分からなくなることがある。傍観者でないことだけははっきりしているが、ファイターズに寄り添って部員を激励する立場にあるのか、外野席から応援しているファンの一人なのか。それとも、現役の新聞記者として現実を冷静に分析するのが役割なのか。時に応じて、立ち位置を使い分けてきたが、今回のような事態になれば、その曖昧さがそのまま文章に表れてしまう。感情がむき出しになってしまったのがその証拠である。物書きの端くれとしては、恥ずかしい限りだ。
けれども、というか、だからこそ、多くの方々がこのコラムに反応してくださったのかもしれない。
ファンの心情としては「まだ、わからん。勝負は下駄を履くまでわからん」と思いつつ、新聞記者としては敗戦の現実を受け止めなければならない。その狭間で書いた文章。少々感情がむき出しになったが、それを読者の方々が気持ちを込めた「書き込み」でフォローしてくださったということだろう。
ファイターズが多くの良質なファンに支えられているのと同様、このコラムも読者の方々に支えられているということが、今度ばかりは身にしみて分かった。心から「ありがとうございます」と申し上げたい。
さあ、今週末は神戸大との戦いだ。チームは新型インフルエンザの襲来で、またまた苦しい状況にあるが、そんな事態を吹き飛ばすような試合を期待したい。続く京大、立命館との対戦に向けて、弾みのつくような戦いぶりを見せてもらいたい。
合言葉は「まだ、わからんて」である。最後の最後まで、全力を尽くしましょう。「絶対的能力の向上が、自己実現という喜びにつながる」のである。
蛇足を一つ。先日の昼間、鳥内監督を訪ねてトレーニングセンターの事務所に行くと、隣で大村コーチが熱心にこれから対戦する相手チームの試合のビデオを再生し、繰り返し繰り返しチェックされていた。どんな状況に追い込まれても、勝つための手段を最後まで追求するコーチの姿に接して、どんなにか心強く感じたことだった。
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記事タイトル:(25)本当に幸せなチーム
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