石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」

(2)爽やかな風、新しい顔

投稿日時:2024/05/16(木) 18:59rss

 季節は5月。上ヶ原のグラウンドには爽やかな風が吹いている。周囲の木々は日に日に緑が濃くなり、グラウンドを走り回るメンバーにも、今春入学した許りの新しい顔が増えてきた。
 今季はスポーツ選抜入試で入部したメンバーを除くと、高等部や啓明学院から新しく加入した部員が少なく、厄介なことにならなければと思っていたが、いつの間にか入部者が増え、上級生との練習に加わっているメンバーも日に日に増えている。
 春の初戦、慶應義塾大学との試合で登録されたのは、鮮烈なデビューを飾ったWR片桐太陽君だけだったが、今は基礎体力作りを終えた新入生が何人も上級生との練習メンバーに加わっている。主にスポーツ選抜入試で入部したメンバーだが、高等部や啓明学院で活躍した期待のメンバーもいる。
 練習を見学させていただき、そうしたメンバーの動きを追うのが、この季節では一番の楽しみだ。彼らの多くは練習に参加する際、ヘルメットに赤いテープを貼るなどして「新入生」であることを明示しているので、名前は知らなくても、動きのよい選手のことは頭に刻まれる。
 私用でコーチと話している時に、そんなメンバーのことを話題にすると「彼らはいいですよ。片桐に続いて春の試合に出て活躍する機会もありそうです」との返事があった。
 もちろん、楽しみは新入生だけではない。昨年、全く試合に出る機会のなかった2年生にも、動きのよい選手はいるし、他競技から転向して1年。ようやくアメフットの動きに慣れてきた期待の2年生も少なくない。
 そうした面々が今後、実戦でどんな活躍をしてくれるか。春の交流戦、19日の立教大学戦には、そんなメンバーも起用されるのではないか。試合当日、メンバー表で彼らの名前をチェックし、グラウンドでの動きを応援するのが楽しみでならない。
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