石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
(8)躍動する新戦力
今季の初戦となった龍谷大との試合では、今春入学したばかりの1年生が躍動した。先発メンバーに名を連ねたRT谷内(箕面自由)、WR小段(大産大)、DB永井(佼成学園)の3人はもとより、交代メンバーとして出場した面々も、鮮やかなパスキャッチやQBサックを次々に披露してくれた。
もちろん、スタンドから双眼鏡で眺めているだけだから、見過ごしてる部分は多い。それでも、場内限定のFM放送で臨場感あふれる実況をされている小野宏さんやそれを補佐されているOBの片山昌人さん、小川原秀哉さんの解説を聞いていると、好守共に注目すべきプレーヤーは見えてくる。
とりわけ目に付いたのはレシーバー陣。QBの投げたボールにいち早く駆け寄り、捕球し、相手の守りを突破して走るのが主たる役割だから、出来不出来が分かりやすい。春の試合から先発メンバーとして活躍している小段はもちろん、この日は百田(啓明)も大活躍。途中からの出場だったが、34ヤードのTDパスを捕球したのを含め、5回の捕球で78ヤードを確保している。
振り返れば、4月半ばの頃だった。それまでは上級生とは別メニューで身体作りや基礎練習に専念していた1年生の中から、上級生に交じって練習できるメンバーが選ばれ始めた頃に、特別に目立つ新入生が3人いた。当時はQBとして長いパスを当然のように投じていたリンスコット(箕面自由)、そしてレシーバーの小段と百田である。
WRの二人は当時、練習時には高校時代のヘルメットを着用していたから、ときおり練習を見学している僕にもその存在にすぐに気付いた。二人ともボールが吸い付いてくるように捕球し、捕球してから身のこなしが素早く、足も速い。試合経験の豊富な上級生DBを易々と抜いていく。上級生レシーバーも顔負けの動きに「これが新入生か」と魅了されたことを思い出す。
その小段は、春から先発メンバーとして活躍しているが、秋の初戦でも2本のTDパスをキャッチし、パントリターンTDも1本決めた。負けじと百田もこの日、5回の捕球で78ヤードを稼ぎ、TDも決めた。この二人が競り合い、励まし合って成長していけば、チームにとっては鬼に金棒、なくてはならない存在になるのは疑いない。
もちろん2年生WRには、この日5回の捕球で97ヤードを獲得、2本のTDパスを確保した五十嵐もいる。彼は試合の最終盤、自軍の選手がゴール前でファンブルしたボールを素早い動きで確保し、この日3本目のTDに結びつけている。彼もまた、今後とも大いに期待できる選手である。
ほかにも、この試合で活躍した1、2年生は少なくない。1年生に限っても、先発メンバーに入ったDB永井は、第2Qに相手パスをインターセプト。初戦から期待に応えたし、交代メンバーで出たLB倉田(高等部)も第3Qにインターセプトを決めた。交代メンバーで出場したDL馬久地(高等部)とLB油谷(箕面自由)はともにQBサックやロスタックルを決めている。
春の試合から交代メンバーとして出場しているOL谷内はこの日、スタメンで出場。この日は出番が少なかったDBリンスコットも後半、鮮やかなパスカットでその潜在能力の高さを見せてくれた。
こうしたフレッシュなメンバーが試合経験を積み、その力を存分に発揮出来るようになれば、チーム内の競争はより激しくなる。それがチーム全体の底上げにつながり、負けないチームを形成していく。次の試合でも、彼らの動きを注目したい。
もちろん、スタンドから双眼鏡で眺めているだけだから、見過ごしてる部分は多い。それでも、場内限定のFM放送で臨場感あふれる実況をされている小野宏さんやそれを補佐されているOBの片山昌人さん、小川原秀哉さんの解説を聞いていると、好守共に注目すべきプレーヤーは見えてくる。
とりわけ目に付いたのはレシーバー陣。QBの投げたボールにいち早く駆け寄り、捕球し、相手の守りを突破して走るのが主たる役割だから、出来不出来が分かりやすい。春の試合から先発メンバーとして活躍している小段はもちろん、この日は百田(啓明)も大活躍。途中からの出場だったが、34ヤードのTDパスを捕球したのを含め、5回の捕球で78ヤードを確保している。
振り返れば、4月半ばの頃だった。それまでは上級生とは別メニューで身体作りや基礎練習に専念していた1年生の中から、上級生に交じって練習できるメンバーが選ばれ始めた頃に、特別に目立つ新入生が3人いた。当時はQBとして長いパスを当然のように投じていたリンスコット(箕面自由)、そしてレシーバーの小段と百田である。
WRの二人は当時、練習時には高校時代のヘルメットを着用していたから、ときおり練習を見学している僕にもその存在にすぐに気付いた。二人ともボールが吸い付いてくるように捕球し、捕球してから身のこなしが素早く、足も速い。試合経験の豊富な上級生DBを易々と抜いていく。上級生レシーバーも顔負けの動きに「これが新入生か」と魅了されたことを思い出す。
その小段は、春から先発メンバーとして活躍しているが、秋の初戦でも2本のTDパスをキャッチし、パントリターンTDも1本決めた。負けじと百田もこの日、5回の捕球で78ヤードを稼ぎ、TDも決めた。この二人が競り合い、励まし合って成長していけば、チームにとっては鬼に金棒、なくてはならない存在になるのは疑いない。
もちろん2年生WRには、この日5回の捕球で97ヤードを獲得、2本のTDパスを確保した五十嵐もいる。彼は試合の最終盤、自軍の選手がゴール前でファンブルしたボールを素早い動きで確保し、この日3本目のTDに結びつけている。彼もまた、今後とも大いに期待できる選手である。
ほかにも、この試合で活躍した1、2年生は少なくない。1年生に限っても、先発メンバーに入ったDB永井は、第2Qに相手パスをインターセプト。初戦から期待に応えたし、交代メンバーで出たLB倉田(高等部)も第3Qにインターセプトを決めた。交代メンバーで出場したDL馬久地(高等部)とLB油谷(箕面自由)はともにQBサックやロスタックルを決めている。
春の試合から交代メンバーとして出場しているOL谷内はこの日、スタメンで出場。この日は出番が少なかったDBリンスコットも後半、鮮やかなパスカットでその潜在能力の高さを見せてくれた。
こうしたフレッシュなメンバーが試合経験を積み、その力を存分に発揮出来るようになれば、チーム内の競争はより激しくなる。それがチーム全体の底上げにつながり、負けないチームを形成していく。次の試合でも、彼らの動きを注目したい。
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