石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
(1)わくわくするチーム
ファイターズの2021年シーズンが3日に開幕。同志社を相手にパスオフェンスが炸裂し、48ー7で勝った。
会場はたけびしスタジアム京都。僕にとっては西京極陸上競技場という名の方が分かりやすい。過去には、せっかく全盛期の立命戦で勝利しながら、最終の京大戦で自分たちのミスから黒星を喫し、甲子園ボウルの出場を逃がした試合の苦い思い出があるし、阪急電車の運行がストップしたため、高槻駅からJRとタクシーを乗り継ぎ、ギリギリで試合開始に間に合ったこともある。
この日も、阪急神戸線の車中で「京都線は人身事故で運行を見合わせています」とアナウンス。仕方なく大阪駅からJRに乗って西大路へ、そこからタクシーでスタジアムにたどり着く。まずは一安心。
いつも通り、場内だけに流れるFM放送で試合の実況をされる方々の隣に席を確保し、小野ディレクターの明快な解説を聞きながら、チームを応援する。
ファイターズのキックで試合開始。守備の面々がパーフェクトに抑え、すぐに攻撃権を奪取する。自陣38ヤードからファイターズの攻撃が始まる。注目の第1プレーは、QB鎌田からWR糸川への短いパス。獲得したのは10ヤードほどだったが、これで初先発の2年生QBも落ち着いたのだろう。2プレー目は同じ糸川に長いパス。これが見事に決まってゴール前8ヤード。そこから2度目の攻撃でRB斎藤が6ヤードを走ってTD。永田のキックも決まって7ー0。いとも簡単に試合の主導権を手にする。
ファイターズ2度目の攻撃シリーズは自陣12ヤードから。まずはRB前田と池田、斎藤が交代で陣地を進め、センターライン付近からは鎌田が同じ2年生WR鈴木に47ヤードのパス。一気にゴール前に迫り、仕上げは副将前田の中央ダイブ。永田のキックも決まって14ー0と引き離す。
2Qに入っても、LB都賀を中心にした守備陣はアグレッシブな動きで相手を制圧。簡単には攻撃の糸口を与えない。逆にファイターズは手にした攻撃権を確実に得点に結びつける。
自陣36ヤードから始まった2Q最初の攻撃。QB鎌田のキープなどでダウンを更新した直後に、鎌田からWR糸川に49ヤードのパス。それが見事に決まってTD。
それを見た守備陣も奮起。相手パントをカットするDB山本の好守もあって絶好の位置で攻撃権を奪取。鎌田からWR河原林へのパスで陣地を進めた後、残る4ヤードをRB池田が走りきってTD。続く攻撃シリーズも斎藤や前田のラン、WR戸田や河原林ヘのパスで陣地を進め、仕上げは前田のTDラン。攻撃と守備がかみ合ったファイターズが35ー0とリードして前半終了。
驚いたのは、後半最初のプレー。自陣28ヤード付近でキックを受けたRB池田がそのまま相手守備陣を振り切ってリターンTD。カバーチームの動きをよく見てコースを選び、そのまま走りきった走力と判断力に脱帽、という場面だった。
池田だけではない。この試合を仕切った鎌田も、彼が投じた50ヤード近いTDパスをいとも簡単に確保し、ゴール前に迫ったWR鈴木も、第3Qに走力を生かして46ヤードのTDパスを確保したWR衣笠も2年生。鈴木以外の2年生は、昨シーズン、ほとんど出番のなかった面々である。これに、この日の先発メンバーに名を連ね、随所で非凡な動きを見せたDB高橋やRT鞍谷も2年生。とりわけ衣笠と高橋は高校時代、サッカー部で活躍し、アメフットは未経験だ。
そんな面々が上級生に一歩もひけを取らない動きで魅了してくれた。いとも簡単に60ヤード以上のパスを正確に投じる鎌田を含め、こうした2年生がこれからの試合でも、チームの浮沈を左右する存在になるのは間違いない。
さらにいえば、1年生のプレーにも目を惹かれた。先発メンバーに名を連ねた1年生DB永井は、春の試合でも闘志あふれる動きを見せていたし、途中から出場したRB伊丹も、僕が密かに注目している選手である。OLにも、この日先発した森永をはじめ元気のよい1年生のメンバーが何人かいる。秋のシーズンは短いが、これからも目の離せない面々であり、彼らが上級生を脅かすようになれば、さらに楽しみなチームになるに違いない。
今季も、コロナ禍で様々な制約があり、チームとして十分な練習ができなかったと聞いている。僕自身、チームとの関わりは持ってきたが、夏休み以降は練習の見学を自粛し、ほとんど見る機会はなかった。
それでも、新しい戦力は育っている。それを支えた上級生やチームの指導者に感謝し、次回からの戦いを注視したい。
会場はたけびしスタジアム京都。僕にとっては西京極陸上競技場という名の方が分かりやすい。過去には、せっかく全盛期の立命戦で勝利しながら、最終の京大戦で自分たちのミスから黒星を喫し、甲子園ボウルの出場を逃がした試合の苦い思い出があるし、阪急電車の運行がストップしたため、高槻駅からJRとタクシーを乗り継ぎ、ギリギリで試合開始に間に合ったこともある。
この日も、阪急神戸線の車中で「京都線は人身事故で運行を見合わせています」とアナウンス。仕方なく大阪駅からJRに乗って西大路へ、そこからタクシーでスタジアムにたどり着く。まずは一安心。
いつも通り、場内だけに流れるFM放送で試合の実況をされる方々の隣に席を確保し、小野ディレクターの明快な解説を聞きながら、チームを応援する。
ファイターズのキックで試合開始。守備の面々がパーフェクトに抑え、すぐに攻撃権を奪取する。自陣38ヤードからファイターズの攻撃が始まる。注目の第1プレーは、QB鎌田からWR糸川への短いパス。獲得したのは10ヤードほどだったが、これで初先発の2年生QBも落ち着いたのだろう。2プレー目は同じ糸川に長いパス。これが見事に決まってゴール前8ヤード。そこから2度目の攻撃でRB斎藤が6ヤードを走ってTD。永田のキックも決まって7ー0。いとも簡単に試合の主導権を手にする。
ファイターズ2度目の攻撃シリーズは自陣12ヤードから。まずはRB前田と池田、斎藤が交代で陣地を進め、センターライン付近からは鎌田が同じ2年生WR鈴木に47ヤードのパス。一気にゴール前に迫り、仕上げは副将前田の中央ダイブ。永田のキックも決まって14ー0と引き離す。
2Qに入っても、LB都賀を中心にした守備陣はアグレッシブな動きで相手を制圧。簡単には攻撃の糸口を与えない。逆にファイターズは手にした攻撃権を確実に得点に結びつける。
自陣36ヤードから始まった2Q最初の攻撃。QB鎌田のキープなどでダウンを更新した直後に、鎌田からWR糸川に49ヤードのパス。それが見事に決まってTD。
それを見た守備陣も奮起。相手パントをカットするDB山本の好守もあって絶好の位置で攻撃権を奪取。鎌田からWR河原林へのパスで陣地を進めた後、残る4ヤードをRB池田が走りきってTD。続く攻撃シリーズも斎藤や前田のラン、WR戸田や河原林ヘのパスで陣地を進め、仕上げは前田のTDラン。攻撃と守備がかみ合ったファイターズが35ー0とリードして前半終了。
驚いたのは、後半最初のプレー。自陣28ヤード付近でキックを受けたRB池田がそのまま相手守備陣を振り切ってリターンTD。カバーチームの動きをよく見てコースを選び、そのまま走りきった走力と判断力に脱帽、という場面だった。
池田だけではない。この試合を仕切った鎌田も、彼が投じた50ヤード近いTDパスをいとも簡単に確保し、ゴール前に迫ったWR鈴木も、第3Qに走力を生かして46ヤードのTDパスを確保したWR衣笠も2年生。鈴木以外の2年生は、昨シーズン、ほとんど出番のなかった面々である。これに、この日の先発メンバーに名を連ね、随所で非凡な動きを見せたDB高橋やRT鞍谷も2年生。とりわけ衣笠と高橋は高校時代、サッカー部で活躍し、アメフットは未経験だ。
そんな面々が上級生に一歩もひけを取らない動きで魅了してくれた。いとも簡単に60ヤード以上のパスを正確に投じる鎌田を含め、こうした2年生がこれからの試合でも、チームの浮沈を左右する存在になるのは間違いない。
さらにいえば、1年生のプレーにも目を惹かれた。先発メンバーに名を連ねた1年生DB永井は、春の試合でも闘志あふれる動きを見せていたし、途中から出場したRB伊丹も、僕が密かに注目している選手である。OLにも、この日先発した森永をはじめ元気のよい1年生のメンバーが何人かいる。秋のシーズンは短いが、これからも目の離せない面々であり、彼らが上級生を脅かすようになれば、さらに楽しみなチームになるに違いない。
今季も、コロナ禍で様々な制約があり、チームとして十分な練習ができなかったと聞いている。僕自身、チームとの関わりは持ってきたが、夏休み以降は練習の見学を自粛し、ほとんど見る機会はなかった。
それでも、新しい戦力は育っている。それを支えた上級生やチームの指導者に感謝し、次回からの戦いを注視したい。
この記事は外部ブログを参照しています。すべて見るには下のリンクをクリックしてください。
記事タイトル:(1)わくわくするチーム
(ブログタイトル:石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」)
アーカイブ
- 2024年10月(3)
- 2024年9月(3)
- 2024年6月(2)
- 2024年5月(3)
- 2024年4月(1)
- 2023年12月(3)
- 2023年11月(3)
- 2023年10月(4)
- 2023年9月(3)
- 2023年7月(1)
- 2023年6月(1)
- 2023年5月(3)
- 2023年4月(1)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(3)
- 2022年10月(3)
- 2022年9月(2)
- 2022年8月(1)
- 2022年7月(1)
- 2022年6月(2)
- 2022年5月(3)
- 2021年12月(3)
- 2021年11月(3)
- 2021年10月(4)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(3)
- 2020年11月(4)
- 2020年10月(4)
- 2020年9月(2)
- 2020年1月(3)
- 2019年12月(3)
- 2019年11月(3)
- 2019年10月(5)
- 2019年9月(4)
- 2019年8月(3)
- 2019年7月(2)
- 2019年6月(4)
- 2019年5月(4)
- 2019年4月(4)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(4)
- 2018年11月(4)
- 2018年10月(5)
- 2018年9月(3)
- 2018年8月(4)
- 2018年7月(2)
- 2018年6月(3)
- 2018年5月(4)
- 2018年4月(3)
- 2017年12月(3)
- 2017年11月(4)
- 2017年10月(3)
- 2017年9月(4)
- 2017年8月(4)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(4)
- 2017年5月(4)
- 2017年4月(4)
- 2017年1月(2)
- 2016年12月(4)
- 2016年11月(5)
- 2016年10月(3)
- 2016年9月(4)
- 2016年8月(4)
- 2016年7月(3)
- 2016年6月(2)
- 2016年5月(4)
- 2016年4月(4)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(4)
- 2015年10月(3)
- 2015年9月(5)
- 2015年8月(3)
- 2015年7月(5)
- 2015年6月(4)
- 2015年5月(2)
- 2015年4月(3)
- 2015年3月(3)
- 2015年1月(2)
- 2014年12月(4)
- 2014年11月(4)
- 2014年10月(4)
- 2014年9月(4)
- 2014年8月(4)
- 2014年7月(4)
- 2014年6月(4)
- 2014年5月(5)
- 2014年4月(4)
- 2014年1月(1)
- 2013年12月(5)
- 2013年11月(4)
- 2013年10月(5)
- 2013年9月(3)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(4)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(5)
- 2013年4月(4)
- 2013年1月(1)
- 2012年12月(4)
- 2012年11月(5)
- 2012年10月(4)
- 2012年9月(5)
- 2012年8月(4)
- 2012年7月(3)
- 2012年6月(3)
- 2012年5月(5)
- 2012年4月(4)
- 2012年1月(1)
- 2011年12月(5)
- 2011年11月(5)
- 2011年10月(4)
- 2011年9月(4)
- 2011年8月(3)
- 2011年7月(3)
- 2011年6月(4)
- 2011年5月(5)
- 2011年4月(4)
- 2010年12月(1)
- 2010年11月(4)
- 2010年10月(4)
- 2010年9月(4)
- 2010年8月(3)
- 2010年7月(2)
- 2010年6月(5)
- 2010年5月(3)
- 2010年4月(4)
- 2010年3月(1)
- 2009年11月(4)
- 2009年10月(4)
- 2009年9月(3)
- 2009年8月(4)
- 2009年7月(3)
- 2009年6月(4)
- 2009年5月(3)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(1)
- 2008年12月(1)
- 2008年11月(4)
- 2008年10月(3)
- 2008年9月(5)
- 2008年8月(2)
- 2008年4月(1)
コメント