主務ブログ2024

十数年ぶりの…

投稿日時:2010/03/26(金) 21:52rss

 大村コーチの発案で十数年ぶりに春合宿を行いました。もちろん現役の我々としては初めての試みです。
 今年は2月初旬から走り込みを徹底して行いました。その総仕上げとして、2月25日~28日の一次合宿ではフットボールは一切なく、近年稀に見る「えげつない」メニューで体を追い込みました。事前の「相当しんどい合宿になるから腹括ってこい!」という私やTRのおどし(?)も効いたのか、皆妥協することなく自分に打ち勝つために必死にやりぬくことができました。合宿最後のメニューを終え、全員でハドルし主将平澤のリードであげた後、やりきった達成感からか、全員が腹の底から「オーッ」と雄叫びをあげていました。今年度になって初めてチームが一つになった瞬間だったと思います。
 また、人数増加によりチームとしてコミュニケーションが不足していたため、夜にはスポーツセンターで学年・ポジション・普段仲のいいメンバー等をバラバラに振り分けて、自分はどんな人間なのか?強いチームとは何か?というテーマでグループ討議を行いました。こちらも活発に意見を言い合うことができ、2010FIGHTERSが日本一になるための『土台』の部分が積み上がっているのを感じることができた合宿となりました。
 3月17日~20日の二次合宿のテーマは「ファンダメンタル」でした。昨年の12月から徹底してファンダメンタルの練習を行ってきたこともあり、私は二次合宿の目標に「ファンダメンタルの完成」をチーム全員に提示しました。もちろんファンダメンタルは一年間を通じて磨き上げていくものであって、この時期に完成するのはありえません。ならばなぜ「完成」としたかというと、この合宿では、
?今まで練習中でも考えたり、指摘し合いながら行っていたファンダメンタルの練習をテンポを上げて行い、もう一段上のレベルに持っていく。
?しんどいメニューをやって息があがった状態でファンダメンタルの練習を行う。
?勝負ものなど練習の強度が上がった中でもファンダメンタルを意識する。
という目的でメニューが組まれていたため、徹底的にどこまでも「ファンダメンタル」にこだわるために、あえて「完成」という表現を使いました(どこまで選手に伝わっていたかはわかりませんが…)。
 なにはともあれ合宿を経てひとまわりファンダメンタルがレベルアップしたことは間違いありません。
 しかし、いいことばかりではありません。一次合宿が終わってから、二次合宿が始まるまでの二週間、パートごとの練習とはいえ、ものすごく雰囲気の悪い練習をしてしまいました。「一次合宿で精神的にも肉体的にもピークに持っていく」ということで取り組んでいたのである程度はしかたがないのですが、あまりにもひどかった。
 「シーズンに入ればあっというま」とよく言いますが、シーズンは長い。その長いシーズンの中で体も心もピークに達する瞬間が我々にも関大にも立命にも京大にもどのチームにも絶対にやってくる。そのときにどれだけがんばれるかで勝負は決まってくることでしょう。さらに言えば、日本一に対してどれだけの覚悟を持っているかでしんどいときにどれだけがんばれるかが決まる。
 二回の合宿は間違いなく成功です。合宿での取り組みを忘れずこれからやっていけば確実にレベルアップしていける。けれども、間の二週間の練習が意味することをきっちりと理解し、反省しなければ日本一にたどりつくことは到底不可能だと感じています。
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