石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」
(8)収穫いっぱいJV戦
3日はJV戦。会場は第3フィールド。追手門学院との試合だった。天気は晴れ、試合開始時刻は午後4時。6月の日差しは強かったが、ときおり遠く甲子園浜の方向から吹いてくる風が心地よい。見上げる甲山も麓の山も新緑が盛り上がってキラキラと輝いている。絶好のフットボール日和であり、観戦日和である。
今季初めてのJV戦とあって、この日は今春入部したばかりのフレッシュマン19人も登録された。オフェンスではRB鳩谷(箕面自由)、前田公(高等部)、斎藤(江戸川学園取手)、安西(関西大倉)、QB平尾(啓明学院)、WR鏡味(同志社国際)、戸田、和泉(ともに高等部)、東尾(三田祥雲館)、OL牧野(啓明学院)、朝枝(清教学園)、福田(豊中)。ディフェンスではDB竹原(追手門学院)、北川(佼成学園)、LB赤倉(同)、久門(高等部)、DL小林(千里国際)、原田(啓明学院)、青木(追手門学院)。
彼らはみな、入学後、懸命に筋力を鍛え、体力の数値をクリアしたメンバーばかりだ。昨年の夏休み、小論文の勉強会をともにして顔なじみになっている選手もいるし、高等部や啓明学院、千里国際から進学してきた選手もいる。U19の日本代表に選ばれた選手もいるし、僕が注目している「赤坂ダッシュ」で、いつも集団の先頭を切って走っていた選手たちが期待通りの活躍をしてくれるかどうかも見所だ。
さすがに先発メンバーに名を連ねた選手はいなかったが、試合前、監督に聞くと「それぞれ何プレーかは出るでしょう」とのこと。大いに期待してキックオフを待ち続けた。
もう一つ、注目したのは先発QB光藤。今季はけがで出遅れ、練習もほとんどできない状態が続いていた。ぶっつけ本番の出番でどれだけ動けるか、パスのターゲットとなる下級生レシーバー陣との呼吸が合うかどうか。考えるだけでもどきどきしてきた。
ファイターズのレシーブで攻撃開始。自陣25ヤード付近から始まった最初のプレーは光藤のキープ。鮮やかなステップで簡単にダウンを更新し、チームを落ち着かせる。次のプレーはWR鈴木へのミドルパス。捕った鈴木が見事な走りで一気にゴール前13ヤードまで前進。その好機にRB渡邊が簡単に走り込んでTD。それぞれ昨季から試合経験のあるメンバーとはいえ、わずか開始3プレーでTDに持ち込んだのは、お見事、というしかない。
自陣22ヤードから始まったファイターズ2度目の攻撃では、期待の新人が登場する。最初はRB斎藤がランで5ヤード、続いて光藤からWR戸田へのパスで19ヤード。しかし、ここは反則などで攻撃が続かず、攻守交代。
守備陣が相手を完封して迎えた3度目の攻撃シリーズ。今度は光藤が見せる。ラン攻撃と見せかけて自らボールをキープ、巧みにブロッカーを使って右、左と身をかわしながら一気に66ヤードを走り切ってTDを決めた。さすが主将である。けがで練習出来ない日が続いても、腐らずに仲間を鼓舞し続け、QBの練習台を続けてきた努力が生きた。まだまだ試合の感覚は戻っていないかも知れないが、秋のシーズンには十分間に合うことは確認できた。それだけでも大変な収穫である。
収穫といえば、期待の1年生も素晴らしかった。RB陣は出場した鳩谷、斎藤、前田、安西がそれぞれ1本ずつTDを決めたし、WRの戸田や鏡味も上級生に遜色のないパスキャッチを披露した。ラインではセンターを務めた朝枝が元気いっぱい。1プレーごとに大声で気合いを入れ、1年生とは思えないようなリーダーシップを発揮していた。QB平尾を含め、彼らが夏の合宿を乗り越えれば、秋の公式戦でも出場機会がありそうだと期待が高まる。
守備陣ではDLの青木。189センチ、123キロという大きな体だが動きは素早い。目の前のラインを簡単にはねのけ、即座にボールキャリアに向かうスピードと身のこなしは一級品だ。長時間の出場機会を与えられたDB北川やLB赤倉らとともに、秋の公式戦でも出場機会が増えそうだ。期待が持てる。
以上のようなフレッシュマンの活躍ぶりを見ているとワクワクする。この1カ月間のもやもや、重苦しい空気が浜風に乗って吹き飛ばされた気がする。
こんなJV戦は23日にも予定されている。相手は金沢大学。この日活躍した選手がさらに成長しているか、新たにどんな選手がデビューするか。けがとか経験不足で出遅れていた上級生たちがどんなプレーを見せてくれるか。見所はいっぱいある。指折り数えて待つことにしよう。勝敗に関係なく、ひたすら期待の選手に注目して観戦できるJV戦は、本当に楽しい。
今季初めてのJV戦とあって、この日は今春入部したばかりのフレッシュマン19人も登録された。オフェンスではRB鳩谷(箕面自由)、前田公(高等部)、斎藤(江戸川学園取手)、安西(関西大倉)、QB平尾(啓明学院)、WR鏡味(同志社国際)、戸田、和泉(ともに高等部)、東尾(三田祥雲館)、OL牧野(啓明学院)、朝枝(清教学園)、福田(豊中)。ディフェンスではDB竹原(追手門学院)、北川(佼成学園)、LB赤倉(同)、久門(高等部)、DL小林(千里国際)、原田(啓明学院)、青木(追手門学院)。
彼らはみな、入学後、懸命に筋力を鍛え、体力の数値をクリアしたメンバーばかりだ。昨年の夏休み、小論文の勉強会をともにして顔なじみになっている選手もいるし、高等部や啓明学院、千里国際から進学してきた選手もいる。U19の日本代表に選ばれた選手もいるし、僕が注目している「赤坂ダッシュ」で、いつも集団の先頭を切って走っていた選手たちが期待通りの活躍をしてくれるかどうかも見所だ。
さすがに先発メンバーに名を連ねた選手はいなかったが、試合前、監督に聞くと「それぞれ何プレーかは出るでしょう」とのこと。大いに期待してキックオフを待ち続けた。
もう一つ、注目したのは先発QB光藤。今季はけがで出遅れ、練習もほとんどできない状態が続いていた。ぶっつけ本番の出番でどれだけ動けるか、パスのターゲットとなる下級生レシーバー陣との呼吸が合うかどうか。考えるだけでもどきどきしてきた。
ファイターズのレシーブで攻撃開始。自陣25ヤード付近から始まった最初のプレーは光藤のキープ。鮮やかなステップで簡単にダウンを更新し、チームを落ち着かせる。次のプレーはWR鈴木へのミドルパス。捕った鈴木が見事な走りで一気にゴール前13ヤードまで前進。その好機にRB渡邊が簡単に走り込んでTD。それぞれ昨季から試合経験のあるメンバーとはいえ、わずか開始3プレーでTDに持ち込んだのは、お見事、というしかない。
自陣22ヤードから始まったファイターズ2度目の攻撃では、期待の新人が登場する。最初はRB斎藤がランで5ヤード、続いて光藤からWR戸田へのパスで19ヤード。しかし、ここは反則などで攻撃が続かず、攻守交代。
守備陣が相手を完封して迎えた3度目の攻撃シリーズ。今度は光藤が見せる。ラン攻撃と見せかけて自らボールをキープ、巧みにブロッカーを使って右、左と身をかわしながら一気に66ヤードを走り切ってTDを決めた。さすが主将である。けがで練習出来ない日が続いても、腐らずに仲間を鼓舞し続け、QBの練習台を続けてきた努力が生きた。まだまだ試合の感覚は戻っていないかも知れないが、秋のシーズンには十分間に合うことは確認できた。それだけでも大変な収穫である。
収穫といえば、期待の1年生も素晴らしかった。RB陣は出場した鳩谷、斎藤、前田、安西がそれぞれ1本ずつTDを決めたし、WRの戸田や鏡味も上級生に遜色のないパスキャッチを披露した。ラインではセンターを務めた朝枝が元気いっぱい。1プレーごとに大声で気合いを入れ、1年生とは思えないようなリーダーシップを発揮していた。QB平尾を含め、彼らが夏の合宿を乗り越えれば、秋の公式戦でも出場機会がありそうだと期待が高まる。
守備陣ではDLの青木。189センチ、123キロという大きな体だが動きは素早い。目の前のラインを簡単にはねのけ、即座にボールキャリアに向かうスピードと身のこなしは一級品だ。長時間の出場機会を与えられたDB北川やLB赤倉らとともに、秋の公式戦でも出場機会が増えそうだ。期待が持てる。
以上のようなフレッシュマンの活躍ぶりを見ているとワクワクする。この1カ月間のもやもや、重苦しい空気が浜風に乗って吹き飛ばされた気がする。
こんなJV戦は23日にも予定されている。相手は金沢大学。この日活躍した選手がさらに成長しているか、新たにどんな選手がデビューするか。けがとか経験不足で出遅れていた上級生たちがどんなプレーを見せてくれるか。見所はいっぱいある。指折り数えて待つことにしよう。勝敗に関係なく、ひたすら期待の選手に注目して観戦できるJV戦は、本当に楽しい。
この記事は外部ブログを参照しています。すべて見るには下のリンクをクリックしてください。
記事タイトル:(8)収穫いっぱいJV戦
(ブログタイトル:石井晃のKGファイターズコラム「スタンドから」)
アーカイブ
- 2024年11月(3)
- 2024年10月(3)
- 2024年9月(3)
- 2024年6月(2)
- 2024年5月(3)
- 2024年4月(1)
- 2023年12月(3)
- 2023年11月(3)
- 2023年10月(4)
- 2023年9月(3)
- 2023年7月(1)
- 2023年6月(1)
- 2023年5月(3)
- 2023年4月(1)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(3)
- 2022年10月(3)
- 2022年9月(2)
- 2022年8月(1)
- 2022年7月(1)
- 2022年6月(2)
- 2022年5月(3)
- 2021年12月(3)
- 2021年11月(3)
- 2021年10月(4)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(3)
- 2020年11月(4)
- 2020年10月(4)
- 2020年9月(2)
- 2020年1月(3)
- 2019年12月(3)
- 2019年11月(3)
- 2019年10月(5)
- 2019年9月(4)
- 2019年8月(3)
- 2019年7月(2)
- 2019年6月(4)
- 2019年5月(4)
- 2019年4月(4)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(4)
- 2018年11月(4)
- 2018年10月(5)
- 2018年9月(3)
- 2018年8月(4)
- 2018年7月(2)
- 2018年6月(3)
- 2018年5月(4)
- 2018年4月(3)
- 2017年12月(3)
- 2017年11月(4)
- 2017年10月(3)
- 2017年9月(4)
- 2017年8月(4)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(4)
- 2017年5月(4)
- 2017年4月(4)
- 2017年1月(2)
- 2016年12月(4)
- 2016年11月(5)
- 2016年10月(3)
- 2016年9月(4)
- 2016年8月(4)
- 2016年7月(3)
- 2016年6月(2)
- 2016年5月(4)
- 2016年4月(4)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(4)
- 2015年10月(3)
- 2015年9月(5)
- 2015年8月(3)
- 2015年7月(5)
- 2015年6月(4)
- 2015年5月(2)
- 2015年4月(3)
- 2015年3月(3)
- 2015年1月(2)
- 2014年12月(4)
- 2014年11月(4)
- 2014年10月(4)
- 2014年9月(4)
- 2014年8月(4)
- 2014年7月(4)
- 2014年6月(4)
- 2014年5月(5)
- 2014年4月(4)
- 2014年1月(1)
- 2013年12月(5)
- 2013年11月(4)
- 2013年10月(5)
- 2013年9月(3)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(4)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(5)
- 2013年4月(4)
- 2013年1月(1)
- 2012年12月(4)
- 2012年11月(5)
- 2012年10月(4)
- 2012年9月(5)
- 2012年8月(4)
- 2012年7月(3)
- 2012年6月(3)
- 2012年5月(5)
- 2012年4月(4)
- 2012年1月(1)
- 2011年12月(5)
- 2011年11月(5)
- 2011年10月(4)
- 2011年9月(4)
- 2011年8月(3)
- 2011年7月(3)
- 2011年6月(4)
- 2011年5月(5)
- 2011年4月(4)
- 2010年12月(1)
- 2010年11月(4)
- 2010年10月(4)
- 2010年9月(4)
- 2010年8月(3)
- 2010年7月(2)
- 2010年6月(5)
- 2010年5月(3)
- 2010年4月(4)
- 2010年3月(1)
- 2009年11月(4)
- 2009年10月(4)
- 2009年9月(3)
- 2009年8月(4)
- 2009年7月(3)
- 2009年6月(4)
- 2009年5月(3)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(1)
- 2008年12月(1)
- 2008年11月(4)
- 2008年10月(3)
- 2008年9月(5)
- 2008年8月(2)
- 2008年4月(1)
コメント