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第55回ライスボウル(2001年度) 選手コメント
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主将:石田 力哉
主将になった昨年の1月、4回生で今年の目標を決めることになった時、すぐ「日本一」が頭に浮かびました。批判の声もありましたが最後は皆が納得し「日本一」へ向かってスタートしました。ただ、秋季リーグの序盤ではふがいない試合ばかりが続き、このままでは日本一どころか立命、京大にも負けてしまうのではないかといった不安も頭によぎりました。立命戦前、4回生は窮地に立ち必死で毎日を送り、その結果10-6で勝つことができました。勝った瞬間、思わず喜びを全身で表してしまいました。主将らしからぬこの行為が、甲子園ボウルまでの油断につながったと個人的に非常に反省しています。甲子園後からライスまでの日は、自分にとって非常に充実した毎日であったと思います。後輩たちには申し訳ありませんが、新鮮で楽しくて仕方がありませんでした。悩む事も多かったのですが、悩んだ分自分なりに考え、コーチや同じ4回生にそれを打ちあけることで、試合までには吹っ切れました。
ライスでの勝利で、我々のフットボールが正しかった事を証明できたと思います。また、1年間やってきた事が間違っていなかった事を実感できました。そして、我々の名前がファイターズの歴史に刻めた事に誇りを持ち、支えてくれた監督、コーチ、スタッフ、両親、4回生、下級生に非常に感謝しています。
副将:榊原 一生
ライスボウル制覇を目標としてやってきた今年のチームですが、何とか勝利することができ、がんばってきてよかったと心の底から思える1年でした。
勝手に走ったあの4th Down。どこかでやらねばと思っていたのですが、なぜか失敗する気はしませんでした。それよりもここまで進んでいたのにPuntをけるのはもったいない、絶対に成功させてTDをとるという気持ちの方が強かったと思います。それからは波にのり4本ものTDをとりオフェンスとしてあんなにプレーしていて楽しい時間はありませんでした。
チームを支えてくれた監督、コーチの方々、応援し元気づけてくれたファンの方々、又、陰で我々を見守って下さった方々に感謝します。本当にありがとうございました。
副将:三井 進矢
1昨年、甲子園ボウルに負けた我々が、「ライスボウル制覇」というとてつもない目標を掲げてしまって、本当に良かったのかと最後の最後まで考えていました。ライスで社会人を倒せるチーム作りを進めるのと同時に、自分自身がどこまでその歯車の中で重要な役割を果たせるのか、やはり葛藤の連続でした。
自分自身は今シーズン、こだわりを捨て、自分のプレースタイルを崩してまで『対社会人』を意識してプレーしてきました。良かったのか悪かったのかはわかりません。ただ、勝つことができた、自分のやってきたことに自信を持つことができました。
「ライスボウル制覇」を果たしても、未だにその実感はわきません。それは、関学フットボールに関わる全ての人々のおかげであり、自分達がプレーできたのも、あらゆる人々の支えあってのことなので、「自分達がやった」とは思わないのだと思います。関学の夢が叶った瞬間に、フィールドにいられたことをただただ幸せと感じています。
再度のライス制覇を信じて、これからもファイターズに関わって、選手達に自分達が学生時代にもらった支えと感謝の気持ちを伝えていきたいと思っています。
DB:矢野直治
ライスボウルに勝って、日本一という最高の形で締めくくる事が出来ました。チーム全体の勝利だと思います。選手個人ではそれぞれ反省点があり、自分のミスで負けていたかもしれない、と思っている選手も多いはずです。自分も数え上げればきりがありません。最も忘れられないミスは、ライスボウルで最初に許したタッチダウンです。間違いなく自分一人の責任です。頭の中が真っ白になりました。スポーツにはそういったことがつきもので、特に団体競技の場合は、勝敗の陰に必ずそういう「見えない原因」があります。
しかし、振りかえってみて、私はそのミスを「しゃーない」と思えるようになりました。結果的に勝てたことが大きいですが、一方でそう思えるようになったのは、自分のそれまでの取り組みによるのだと思います。偽っても偽り切れないのが自分の中身であって、共にやってきた仲間や自分自身に嘘はつけません。ベストを目指すためにはどこまで行っても満足してはいけないのかもしれませんが、自分の中で「これだけやってきた」ということに納得しています。その気持ちと、勝ったという事実が合わさって、「しゃーなかった」と素直に感じ、日本一になれてよかったと思えました。
最後になりましたが、監督、コーチ、OB、後援会の方々の応援があっての日本一だと本当に実感した最後のシーズンでした。そして、両親とH・Goにもこの場をかりてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
QB:尾崎 陽介
2001年度の1年間、私自身は3回生のQBとして、TEの一生(榊原)さんやWRの耕司(山本)さんら4回生に信頼されるようになる事に必死でした。立命、京大戦、甲子園ボウルと自分の力を発揮する事も、先輩達の良さを引き出すこともできない試合が続きました。4回生と一緒にプレーする最後の試合がライスボウルだったので、この試合で自分の持っている全ての力を出し切り、完全燃焼しようと決意し、試合にのぞみました。試合開始から、自分自身で動きがかたいことを実感しました。足も早々に痛めてしまいました。でも、「このメンバーで勝てなかったら全て責任は自分にある」と思って臨んだ試合。時計がゼロを示すまでは集中し、全力でいこうと自分に言い聞かせ続けました。試合内容はやはり一生さん、三井さんや力哉さんといった4回生のビッグプレーに助けられて、アサヒ飲料の追い上げをかわし、ついに「日本一」! 自分は、チームを引っ張った4回生に必死についていっただけだったので、カウントダウンのときは本当に自分達は勝ったんだという信じられない思いと喜びから涙があふれ出てきました。ライスボウルでの勝利--それも嬉しい事ですが、何より真の男になって引退していく4回生の姿を見て達成感と感動を味わったシーズンでした。