プリンストン大学招待記念試合(2001年)大会ガイド~FIGHTERS KEY PLAYERS

 

 

 

大型スクランブラー最後の挑戦

#15
Koutaro Okamura
岡村 幸太郎
QB

4年 185cm80kg(佼正学園高)

 

誰もが羨む恵まれたサイズを誇る体躯から繰り出す豪快なスクランブルで観客を魅了し、起死回生のパスで勢いをつかみ取る。高校時から好パサーとして鳴らしたが、ファイターズでは最終学年に開花。レイティング155.98でリーディングパサーとなる活躍を見せ、チームをリーグ2連覇に導く立役者となった。関西学生リーグ優秀攻撃選手。甲子園ボウル敢闘賞。ファイターズ・フットボールで培った集大成とスケールの大きなクォーターバッキングをプリンストン大守備にぶつけて貰いたい。
■2000年パス記録
82回投51回成功62.2% 625yds 8TD 1INT

 


 

 

 

 

新生ファイターズの旗頭QB

#16
Yohsuke Ozaki
尾崎 陽介
QB

2年 180cm71kg(関学高等部)

 

ファイターズの次代を担う期待感いっぱいの存在。昨春岡村が怪我で欠場していた間に彗星のごとく登場し、エースの座を脅かすまでに成長した。関学中学部から一貫してQBを務めて8年目。高校時代は関西でも屈指の好パサーとして注目された。華奢な体躯ゆえに体づくりを課題に取り組んでいるが、昨春のヨコハマボウル・日大戦で機動力溢れるプレーで前半で38点を奪い、将来性を感じさせるパフォーマンスを随所で披露。秋季リーグ戦にも2ゲーム・スタート起用された新ファイターズの旗頭だ。
■2000年パス記録
51回投31回成功60.8% 320yds 4TD 1INT

 


 

 

 

 

ファイターズ・ラン攻撃の切り札

#2
Shinya Mitsui
三井 進矢
RB

3年 172cm75kg(関学高等部)

 

今季の関学攻撃の魅力は、ランにもパスにも切り札を持っていることだった。リーグ屈指の大型ラインを揃えて安定したラン攻撃を展開したが、中でも躍動感溢れる走りで活躍したのがTB三井だった。広いフィールドビジョンと、40ヤード走4秒7の俊足が武器。69回走607ヤード平均8.8ヤード10TDの記録は堂々の関西ラッシングリーダーだ。リターナーとしても一発の脅威を与え続けた。

 


 

 

 

 

ビッグ&トールの
エア・スマートネス

#89
Issei Sakakibara
榊原 一生
TE/WR

3年 183cm83kg(関学高等部)

 

関学ラン攻撃の切り札が三井なら、関学エア・アタックの急先鋒が榊原だった。今季TEからWRへ転向したが、4秒7の俊足、確実な捕球力、TEとして培ったブロック力を活かし、様々なプレーに榊原の魅力が凝縮されていた。23回捕281ヤード2TD獲得、関西レシービングリーダーとなる活躍だったが、特に鮮やかだったのが伝統の関京戦でのTDレシーブ。このビッグプレーが、均衡したムードを吹き飛ばし、快勝へと結びつけた。
■キャリヤ捕球記録
1998 18回(9位) 169yds(平均18.8yds)1TD
1999 15回(4位) 210yds(14.0yds)2TD
2000 23回(1位) 281yds(12.2yds)2TD
合計  47回    660yds(14.0yds)5TD

 


 

 

 

 

寡黙な闘将タフガイ

#76
Shunsuke Miyashita
宮下 俊介
OL

4年 183cm105kg
(関学高等部)

 

今季の関学攻撃の真の力がサイズ、テクニックとも充実したOL陣にあったことは、対戦したどのチームもが感じたことだったろう。中でもチーム随一の技巧派で、機動力を兼ね備えた宮下は、GだけでなくC、TとOL全ポジションをこなし、プレーの理解の深さでも攻撃を率いた今季のベストOLだった。今季主将という重責を担う決意をしたのも、ラインマンというポジションがチームを支えるべきだというプライドがあったからに他ならない。

 


 

 

 

 

2001年ファイターズを率いる
守護神DL

#90
Rikiya Ishida
石田 力哉
DL

3年 183cm103kg(浪速高)

 

昨春の平成ボウルで来日したスタンフォード大コーチが、「パック10でプレーできる」と太鼓判を押した存在。恵まれたサイズに加え、機動力、力強さ、どう猛さ、どれをとっても関学史上最高と呼ばれるに相応しい風格が備えたDL。QBサック3回は彼の豪快なプレーを期待するファンにはいささか物足りない数字だったが、圧倒的パワーとクイックネスを発揮しながら、守備最前線で存在感たっぷりだった。しかし、甲子園ボウルで十分な働きができなった不甲斐なさから主将を務めることを決意した最終学年、どんな活躍を見せてくれるのか、興味は尽きない。プリンストン大型OLに対する挑戦がそのスタートとなる。
■キャリヤQBサック記録
1998 3回(3位) 25ydsロス
1999 4回(1位) 19ydsロス
2000 3回(3位) 14ydsロス
合計  10回    58ydsロス

 


 

 

 

 

縦横無尽のカバーを誇る
スピード・スター

#21
Kouzoh Fukuda
福田 幸蔵
DB
 
4年 172cm73kg(関学高等部)

 

常にビッグプレーの脅威を与えることで相手攻撃のプレー展開の幅を削ぎ、最後の砦を死守してきたファイターズの守護神。ルーキー時から注目され、活躍し続けたアスリートで、40ヤード走4秒6の頭抜けたスピードと巧みなテクニックでマンカバーに絶対の信頼を勝ち得ていたCBだ。「アイツならもっとできる」と鳥内監督に言われ続けたのは、それだけ秘めたる能力を評価されていたからに他ならないが、2000年シーズン1インターセプトに終わったのも、福田のいるサイドを対戦相手が徹底的に避けたことによる証でもあった。本格的パス攻撃で関学守備を切り崩しにかかるプリンストンWRとのワン・オン・ワンに注目したい。チーム随一のスピードを活かしたリターン・ゲームでもビッグ・プレーが期待される。